3/1日より吉野梅郷で梅祭りが始まりました。Town0428ではその様子をレポートしていきます。

今回は3/17付けの情報です。

掲載してある梅の品種が43→55種類に増えました。

 

3/17日現在、吉野梅郷の梅は満開です。ここ一週間の暖かさでここ、梅の公園の梅も満開になりました(桜も咲き始めてきましたね)。見た目としては全山満開です。ほぼすべての梅がきれいに咲いています。一部の梅はすでに散り始めているので今週末(22・23日)辺りが最後の、そして一番すばらしい梅をみることができると思います。

今週も梅の公園の混雑状況をレポートします。今週は土・日が雨だったため月曜日に行いました。平日なので入り込みもそれほど多くはないと予想していたのですが、かなりの人数が来園していました。見た目には先週、先々週の日曜日にきたときとそれほど印象は変わらないほど、人は多かったです(ただ前にもレポートしたとおり、お弁当を広げる場所すらない、というわけではありません)。その割には道路はすいていましたね。当たり前ですができるなら平日に行った方がいいのですが・・・。

梅の公園で見られる梅を紹介いたします。今回は前回43種に新たに12種を追加しました(計55種類)。これで梅の公園の主要な梅はほぼ網羅できたと思います(一部全く咲いていないもの、すでに散ってしまった者はのぞいたのでもう10種くらいはあると思いますが)。この画像は日付と関連づけられているのでお出かけの際の参考にしてください。

なお、名前の背景色で白梅か紅梅かの判断が出来るようになっており、また上段中の背景色は白が蕾〜4部咲き、黄色が5部〜8部咲き、ピンクが9部、満開、茶色が散ってしまったものを示しています。ただし、先にもあったように斜面の向きやその他の要因によってすべての梅がこのようになっているとは限りません。またこの開花状況は記者の判断によるものです。

前述したとおり、今週が最後の見頃です。従って今回の更新で「梅情報97」の情報更新は終了いたします。ただしこのコーナーは「資料」として継続いたします。来年のご参考に、また何かの資料にお役に立てればと思います。次回は98年2月頃に更新を開始いたします。

なお、斜体は新着です。

鄙の都(ひなのみやこ) 満開 Hinanomiyako
花弁が平らに重なって咲き裏紅が濃いので蕾の色も濃い。満開するとしべが花底を見せて散開する。花は赤みを帯びている。
梅郷(ばいごう) 満開 Baigoh
白色大輪一重咲き。花形は花弁に波がなく端正。青梅市畑中原産。花粉が多く、花芽の着性はよい。毎年多く結実するが、花粉樹としての需要が多い。
緋の袴(ひのはかま) 満開

散りかけ

Hinohakama
紅色の大輪。弁先が波うち、まるで緋の袴のように見える。花弁は内側も同じ大きさである。
八重祭笠枝垂(やえまつりがさしだれ) 満開

散りかけ

Yaematurigasasidare
野梅性の大輪の八重咲き。青梅市梅郷、鈴木文吾氏の先代の実生したものから生まれた新花。八重咲きで花弁の先に裏口紅色の残り蘂も美しく散開する。
栄冠(えいかん) Eikan
この花は、武蔵野市の世戸東治郎氏が、作出した品種。緋梅性の大輪で花形もよく紅が濃い。蘂の数も多く、見事に散開している。風格のある花。
関守(せきもり) 満開 Sekimori
花は「東雲」よりやや紅が濃く底紅で花弁に入る赤筋はあまり変わらない。
玉英(ぎょくえい) 満開 Gyokuei
白色大輪の一重咲き。花形は花弁に波があり、「梅郷」よりわずかに大きく、「小向」と同じ。発見地は青梅市二俣尾。果実は大きく、収穫量も多い。
古今集(こきんしゅう) Kokinsyu
花色は移り白の大輪で丸弁、満開時は平咲きになるが花糸は乱れない。古今和歌集に由来する名といわれ、古風な気品があり、体制を飾ることもない。
紅冬至(こうとうじ) Kotohji
早咲きできわめて花付きが良く、中輪の花弁は丸形で花糸も整い、賑やかな感じのする品種。花色は淡紅で枝は細く丈夫である。
書屋の蝶(しょおくのちょう) 満開 Shookunotyoh
花は薄紅色の桔梗咲きで蕾のうちは紅が濃いが、開くと薄くなる。紅筆性の新花。花付きもよく芳香も強い・吉川英治先生にあやかりこの名が付いた。
朱鷺の舞(ときのまい) Tokinomai
初めてこの花をみて、花の姿と色彩に思わず出た名。他に類がない見事さである。青梅市の萩野義三氏が茶の木中に実生したものを育てた。
小向(こむかい) 満開

散りかけ

Komukai
白色大輪の一重咲き。その昔、多摩川を利用して神奈川へ筏流しが、県下の小向梅より青梅に導入した品種。梅干し、梅酒、梅の粕漬けに向いている。
小輪鈴鹿の関(しょうりんすずかのせき) Syorinsuzukanoseki
「鈴鹿の関(未録)」よりもさらに小さいところから、この名が付いた。花形は同じだが、下向きに咲く。
常成り(とこなり) Tokonari
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新平家(しんへいけ) Shinheike
濃裏紅の大輪。花弁は中央弁先に裏紅が残り、緑は白のぼかしとなる。しべは中長でみごとな散開をして昭和の名花といえる。青梅市吉野農協で命名した。
酔心梅(すいしんばい) 満開 Suishinbai
蕾から開花までの色といい開花したときの花の輪郭といいじつに見事で心から酔うほどであることから、この名が生まれた。実の色づきも見事。
唐梅(とうばい) Tobai
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雛曇(ひなぐもり) Hinagumori
薄紅中輪の佳麗な花。花形は普通の五弁咲きで実梅の特徴を持つ。抱え咲きで満開すると花底の紅が濃くなり底紅を表す。
大輪緋梅(たいりんひばい) 満開

散りかけ

Tairinhibai
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冬至(とうじ) 満開

散りかけ

Tozi
正月用の松竹梅の寄せ植えに最適で、花つきも、花形もよく素人でも育てやすい品種である。東京では自然でも冬至の頃には開花する。
天神(てんじん) Tenjin
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鴛鶯(えんおう) 満開 Enoh
この花は座輪梅の一種で、一花に実が二つずつつくところから「夫婦梅」ともいわれている。花の色も濃く、熟れた実の色づきも観賞価値がある。
八重茶青(やえちゃせい) 散り Yaechasei
花形は大きく、花色清白色、花底が青いので青軸性の花に見える。しべは花の大きさの割に大きく、風格のある品種。実は付くが良果ではない。
更紗(さらさ) 満開

散りかけ

Sarasa
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持田白(もちだしろ) 満開

散りかけ

Mochidasiro
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春日野(かすがの) 9分咲き Kasugano
弁の裏は爪紅の吹き掛け絞り。「柳川絞り」などに似ているので区別がつかないことがある。一度品種を誤るとそのままその名が伝えられる。
茶青花(ちゃせいか) 満開 Chaseika
青白色の極大輪。大抱咲きで方向が強い。花形はきわめて端正であり、品格が高い。茶の花に似ているところから名付けられたといわれる。
東錦(あずまにしき) 満開

散りかけ

Azumanishiki
この品種は咲き分けもある。花形は裏紅の中輪で絞りも入る。錦性、筋入性など、変わり種は樹勢が弱く、特に病害の発生に注意を必要とする。
浜千鳥(はまちどり) 満開 Hamachidori
花弁の先がとがり、波打ちが大きいので野性味がある。花付きもよく長短の乱れ具合の花弁が波打ちと溶け合ってたくましく見える。
白花実座論(しろばなみざろん) 8部咲き Shirobanamizaron
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楊貴妃(ようきひ) 4分咲き Yohkihi
「楊貴妃」という名は他の植物にも広く使われている。八重ながら艶のある鮮明な色、花形も良い。一般に普及され、よく知られている品種。
花座論(はなざろん) 満開 Hanazaron
花弁が波を打って、数片が内側へ巴状に曲がっている。花が2,3輪集まり、座を組んで論じているように見えるのでこの名が生まれたといわれる。
黄金鶴(おうごんかく) 満開 Ohgonkaku
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田子の浦(たごのうら) 満開

散りかけ

Tagonoura
花は白の中大輪で花弁も長くよく揃って野梅性の特徴をもつ。高木孫右衛門の梅花集の97番目にこの花があるが、地名から出たものかは不明。
里見紅(さとみこう) 満開 Satomikou
摩耶性で花形は中輪。紅色で紫紅色に近く派手な色合い。花弁の数は多く内側へ入るほど小さい。弁の波は内側ほど多い。花底は、黄茶色で大きい。
薄紅実座論(うすべにみざろん) 満開 Usubenimizaron
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幾夜寝覚(いくよねざめ) 満開 Ikuyonezame
大輪の八重咲き。花色は紅紫色、底紅で、花弁は大きく波を打って抱えて開く。しべの数も梅花中でもっとも多く、まことに優雅で豪華な花である。
臥竜(がりゅう) 満開 Garyuh
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紅千鳥(べにちどり) 満開 Benichidori
本紅中輪で、しべまで紅色をして端正な花形をしているが、雄しべの先に旗弁が出る。これを千鳥にたとえてこの名が生まれたもの。開花期は遅い。
一重野梅(ひとえやばい) 満開 Hitoeyabai
花が美しく香りも高く、容易に栽培できる。開花期は早春だが寒さに強く丈夫で花粉も多く、昆虫もよく集まる。しべもしっかりしているので実の付きも良い。
八重寒紅(やえかんこう) Yaekankoh
花は紅色で、花弁は内側の弁に波が多い。しべは短く太く、中輪ながら花形は良く、樹勢は強健。寒中に咲く紅梅はこの品種が多い。
八重野梅(やえやばい) Yaeyabai
花後の剪定をおもいきり行っても芽吹きが良く、花形もよく丈夫で盆栽として長く楽しむことが出来る。開花期が早いので正月用の梅としても十分に使える。
玉牡丹(ぎょくぼたん) 満開

散りかけ

Gyokubotan
たまぼたんとも呼んでいる。移り白の大輪。特に咲き始めの膨らみの様子は名のごとく牡丹の花で姿はすばらしい。香りは強いほう。丸みのある実も付く。
開運(かいうん) 満開 Kaiun
淡紅色の大輪で裏紅が濃い。蕾が七、八分になるまでは、花形、花色も見事なのに満開になると期待はずれ。開運は運を開くと言うことで好まれる品種。
稲妻(いなずま) 満開 Inazuma
白色の小輪で、花弁は無数の波を打つ。花形も一輪一輪が気まぐれに咲いているように見える。蘂は短くあまり健全ではない。花の憑きも良いし端正である。
柳川絞り(やながわしぼり) 満開 Yanagawashibori
爪紅の中輪で、絞りと紅白の城の咲き分けがでる。花弁の枚数は他の品種より少なめで三重である。咲き始めはよく整った蘂を抱える。
見驚(けんきょう) 満開 Kenkyoh
花は淡色の移り色。花形は大輪の中でも大きく。花の色合いや花形の明るく派手なところは現代人に好まれそう。実つきはよいが漬け物には向かない。
白加賀(しろかが) 満開 Shirokaga
白色大輪の一重咲き。「玉英」「小向」とよく似ている。この品種は古くから梅や梅酒用として栽培され消費者にもなじみの深い品種である。
金獅子(きんじし) 満開 Kinjishi
花は青白色小輪で抱え咲き。花は「月の桂」ににたところもある。この品種の特徴は花より枝にあって、節間が石化して実に風流な枝となる。
織姫(おりひめ) 満開

散りかけ

Orihime
花色は白の小輪の一重咲き。小梅より粒が大きく収量も多い。早もぎをしてかりかり漬けに、遅もぎをして梅干しに加工する。甲州古梅に似ている。
宝寿梅(ほうじゅばい) 満開 Houjubai
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内裏(だいり) 満開 Dairi
淡紅中輪、半八重咲き。花弁は丸みを帯びて裏紅のぼかしが明るく、頬紅を付けたように見える。雛の節句のころが開花期で、この時期にふさわしくきらびやか。
甲州野梅(こうしゅうやばい) Koushuuyabai
花形が端正で気品にとみふくいくとした香りを漂わせる。花弁は長く、花糸が太く短いので茶花に似ている。甲州地元の愛好家が保存に専念している。
姫小雛(ひめこびな) 満開 Himekobina
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時出の鷹(とやでのたか) 2分咲き Toyadenotaka
きわめて淡紅の大輪で花形がよく整って蘂は長い。この名は梅の愛好家に知られている。この品種は葉にも斑が入ることがある。樹勢はよい。
筋入難波(すじいりなにわ) 3分咲き Sujiirinaniwa
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