金剛寺は青梅山無量寿院と号し、承平年間(931〜938)平将門の開基と伝えられる真言宗の古刹で、本尊は白不動明王画像。寺宝の絹本着色如意輪観音像は国の重要文化財、山門(僧正門)は室町建築の遺構として都重宝に、寺域は市史跡に指定されています。
伝説によると、平将門がこの地に立ち寄った際、仏縁を結び、一枝の梅を地にさして「我願い成るなら栄え、成らぬなら枯れよ」と己の運命を占ったところ、梅は根付き、その実は空きになっても落ちずに青いままであったことから「青ウメ」そして「青梅」という地名が起こったといわれています。
現在の梅は、二、三代目のものであると言われています。
大正11年に都の天然記念物に指定されています。
※「新編武蔵風土記稿」
「承平年中平将門この地に仏縁を結び、一枝の梅をさして、我願成就あらばさ栄ふべし。しからずば枯れよしと誓ひしに、其枝果して新芽を抽で、枝葉年を経て繁茂せり。将門誓ひの験ありしを喜び手、当村に仏閣を剏立し(中略)かのさす所の梅、実を結びて後、成熟の時を歴るといへども常に青色を存して漂楽せず、世人奇異の怠をなし、是より地をもって青梅(おうめ)と呼べり」(「武蔵名勝図会」にも同様の記述あり)
資料提供:青梅市観光課
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